教育理念

教育に対する考え方

錦華幼稚園の一日はナモアミダブツのお念仏で始まり、お念仏で終わります。

それは阿弥陀様への「おはようございます」、「いつも見てくださって有り難うございます」、「さようなら、また明日」という挨拶や感謝の言葉です。

南無不可思議光如来ともいわれる阿弥陀様の光は一切の陰を作らず子どもたちを照らしてくださいます。「あなたはあなたのままに輝いていいんだよ」と照らしていらっしゃるのです。

錦華幼稚園では一人ひとりの子どもたちが、存分に自分の光を輝かせることができるように『どの花みてもきれいだな』の心で丁寧に子どもに寄り添ってまいります。

私たちは阿弥陀様のように明るく温かい無条件の受容に始まる幼稚園でありたいと願っています。

その子がその子なりの居場所を見つけて安心感を持って過ごし、その子がその子なりに夢中になれるものや、友だちを見つけて輝きながら過ごすところが錦華幼稚園。なにかを失敗したってかまいません。できなかったことは成長する喜びを味わうチャンス。毎日の生活の中で少しずつでも自分への満足感を味わうことによって自尊感情を確かにしていきます。自信満々、自分大好きな子どもたちはとてもイキイキと輝きだします。

自分が大好き!な子どもは自己中心的なのでしょうか?いいえ、自分と同じくらい友だちも好きになるのです。自分と違う色の輝きに惹かれ合い照らし合う楽しさを知るのです。

子どもたちが自由に群れて遊ぶ時間こそが育ちの瞬間であり学びの時間なのです。

群れて遊ぶ。とは多様な友だちの思いを受け容れることができるということ。同時に自分の気持ちを友だちや先生に伝えることができる、ということです。ココロの受信と発信のバランスが取れていると、集団の中にあっても自身を埋没させることなく協調性も発揮することができるようになります。これは生涯にわたって必要となる、とても大切な力です。

そしてその基盤となるのは自己肯定感なのです。

私たちは誰かと比べて子どもの育ちを計ることを知りません。私たちは条件をつけて子どもの価値を認めることを知りません。比較や競争や条件づけによらない、確固たる自己肯定感を幼児期に味わうことがとても大切なことだと考えています。

基本方針

錦華幼稚園はまことの保育を推進しております。まことの保育とは親鸞聖人が開かれた浄土真宗の教えを根幹に据えて幼児教育を推進する保育のことです。それは「ありがとう」といつも感謝することができる素直な心を育てる保育です。

 

幼稚園生活の中では「嬉しい」こと「楽しい」ことがたくさんあるでしょう。しかし、その嬉しさや楽しさをなぜ自分が味わうことができたのか、ということに丁寧に触れていくことがとても大切な教育活動です。

 

私たちは自分ひとりの力だけで生きているのではなく、多くの命やたくさんのお陰に支えられて生きています。「おかげさまでありがとう」という心情を子どもたちの中に確かに育むことが幼稚園教育の最も重要なことなのです。個々の知力や体力の伸長を図り優勝劣敗を知ることが幼児期に必要な教育ではありません。幼児期の今こそ人として大切な生きる力(人間性)をゆっくりと養っていくことに主眼を置いてまいります。

 

等しく子どもたちを照らす仏さまの光。その光に照らされてそれぞれに光り輝く子どもたち。生きとし生けるものそれぞれに命の輝きがあります。お互いにその違いを認め合い、ともに生き、ともに育ち合うところにまことの保育の実践があります。

『生かされて生きていることに気づき、感謝の心を胸に命を輝かせて生き抜く子どもを育てる』